L4u近況

 最近、脳味噌が疲れすぎてスランプ気味なので会社に行くようにしている。絶好調の時はまったく会社にも行かず、家に引きこもってプログラムを作っていた。いろいろおかしな会社かもしれないが、こういう環境をくれるのはありがたい。また疲れが取れてきたら引きこもる。

 俺は右脳で考えているからかどうかしらんが、頭の中にある漠然としたイメージをプログラムなり言葉なりに変えていくには絶対的な静かさが必要だ。コトバの世界から遠ざかっているから会話もドモリ気味になるし、ブログを書いたりすることもできない。脳みそのモードが違うんだろうな。最近疲れて普通のモードに戻ってきた。

 今日、セカイカメラを知って社長が悔しがっていた。2年ほど前に俺が考えた空間落書きというアイディアにそっくりだったからだ。そんなこと言ってもしょうがないが。
 アイディアを語ったり理念を偉そうに語るのは誰でもできる。モノを出さなきゃ意味が無い。俺はうそつきだ。だが、嘘を実現させる。プログラマーってのはそういうもんだろ。

 L4uは口だけじゃないぜ。俺はshibuya.lisp #1でL4uの夢を語った。そして今は嘘みたいな夢を現実にしているところだ。若干仕様が変わったりしているが、最も大きい変更点はスピードについての考え方だ。大幅な変更というか新VMを作り11.6倍高速になった。少なくともPHPやRuby1.8を置き換えることができるスピードだ。bytecode出力なしでやっている中ではかなり限界に近いスピードだと思うぜ。
 プロファイラーで遅い部分が見えて、ツボだけホスト言語で置き換えるという方法は良い。しかし、あらゆる部分でそれをやらなくてはならないのは面倒くさくてやってられない。だからある程度のスピードは絶対に必要だ。高速化のおかげで、俺は携帯・PC・サーバーすべての開発にL4uが使えるようになった。
 それから互換性とか。mapの引数が逆とかはやめて標準にした。同じ名称で引数の順番が違うとか、機能が違うと混乱する。なるべくschemeのサブセット+L4u拡張機能、という形になるようにしている。まーそんな感じ。